仮想通貨界の闇、テザー問題をわかりやすく知る
テザーとは?
いろいろな情報を見ましたが複雑だと思います。より簡単に説明できるように努力します。
テザーという会社がアメリカにあります。で、このテザーという会社が自分で通貨を発行したんです。その名も、テザー。そのままですね。この通貨の特徴です。
・1テザー=1ドルです。
・投資家はまず、ドルでテザーを買います。例えば10000ドルを10000テザーに変えます。
・そしたら、10000テザーで他の仮想通貨と両替します。ここでやっとビットコインなどを買えます。
つまり、一度テザーを経由して、仮想通貨を買うわけです。なんでそんなことをしなければいけないかというと、ドルなどの国家の通貨で仮想通貨を買うことに規制が入りやすいからです。しかし、テザーは他の仮想通貨と違い国家の通貨と同じ価値です。そこを根拠に規制をくぐり抜ける手段としても使われました。例えばテザーは現金の代わりに保有する意図としても使われました。また、中国など、規制が入っている国でも便利に使われていました。
10000テザー持っておけば、10000ドル持っていることと同じです。そして投資家が手持ちの10000ドル換金すれば、10000テザーが無くなるという仕組みでした。
ホームページ(https://tether.to)にもこう書いてありますしね。
## どのテザーも1対1で伝統的な通貨を交換され保管される。だから1USDTは1USDと等価なのだ(USDTとはネザーの通貨単位)。
ビットコインや他の仮想通貨は、ご存知の通り値動きが激しいので、一旦テザーに交換して利益確定するような使われ方を想定されていました。いろんな仮想通貨に対して、安定した通貨であり仮想通貨の性質を持っているということで、ペッグ通貨と呼ばれていました。
何が問題?
これが、調べてみると結構ひどい話です。先ほどの流れで言えば、10000ドル入金したときに10000テザーが生産されます。そして出金するとき消失します。つまり、10000テザーが存在するときは、10000ドルがないと話がおかしいということになります。
で、このテザーを取り扱える取引所がアメリカにいくつかあるわけですが、どうもそのうちの1社が取り扱うテザーがおかしいという話になりました。どうおかしいかというと、Bitfinexという取引所があって、ここがテザー社からテザーを手に入れるときに、ドルをテザー社が手に入れてないっぽいという疑惑です。Bitfinexが10000テザー手に入れて在庫にしましたと。それでじゃあ市中に10000テザー増えたんだからテザー社に10000ドルがないとおかしいですよね。
これが、どうも、ないかもしれない。
そうなると、Bitfinex取引所は、10000テザーが原価0で手に入るわけです。おお、お金が今生まれましたね。だって10000テザーは10000ドルですから。テザー社は結局今年1月末までにどんどんテザーを発行していって23億ドル(3000億円相当)を発行して行ったわけです。
もし仮にです。23億テザーは全部絵に描いた餅で、23億ドルがテザー社になかったとします。そうするとテザーなんて、おもちゃのお札なわけです。これをあろうことか、Bitfinex取引所はビットコインの買い支えにガンガン使ってたらしいという疑惑、これがテザー問題です。
テザー問題にはなんとからくりがあって。テザー社と、Bitfinex取引所は、同じ経営者です〜〜。これ、もう怪しいとしかいいようがないですよねえ。
で、2018年1月29日に、なんとテザー社の監査法人との契約を打ち切ったらしい。主要銀行とも取引を打ち切られたり、お上(米商品先物取引委員会)にも呼ばれ散々な状態との報道もあります。
どんな影響?
もしもですよ、ビットコインが、おもちゃ銀行券で買い支えられていたとわかったらどうなるでしょうか。それはおもちゃ銀行券分の価値が一気にビットコインからなくなるわけです。今回だと23億ドルです。そうなると暴落します。なかったお金とビットコインは交換させられていたわけですから。そして、そもそも仮想通貨ってどないやねんという状態にもなります。おもちゃ銀行券に買い上がられるようなシステムってダメじゃね?、ってことですね。
一説には3割〜8割は落ちると言われていますが、もう先取りしているように見えますね。。現在進行形
まとめ
以上、デザー問題について理解が進みましたでしょうか。わたしも記事を作って理解が深まりました。今後アメリカから進展があり次第報道されると思います。内容が難しければまた記事にしてみます。