ビットコイン以外の仮想通貨アルトコインについてまとめています。アルトコインの特徴や概要を一覧にしています。コインチェックや国内で取り扱っているアルトコインを中心にそれ以外の海外でしか取り扱っていない時価総額の高い海外銘柄の仮想通貨(オルトコイン)も紹介していきます。
目次
ビットコインとアルトコイン
仮想通貨の種類はビットコインをはじめとして現在では、1000種類を超えているといわれています。アルトコインとはビットコイン以外の仮想通貨全ての総称で、alternative coin(オルタナティブコイン)の略称でaltcoinと記載します。
日本ではアルトコインもしくはオルトコインとも呼ばれています。
アルトコインとは
アルトコインは直訳すると「ビットコインの代わりのコイン」という意味を持っているので、ビットコインを基にしてビットコインを補う形で様々な用途で作られています。
ビットコイン、ライトコインのように通貨として作られた仮想通貨もあれば、契約を目的としたイーサリアムや国際送金を目的としたリップルなど、お金としての価値の交換以外にもプラットフォームとしての目的を持たせたビットコイン2.0やブロックチェーン2.0と呼ばれる通貨もあります。
全ての仮想通貨の大本になっている基軸通貨であるビットコインについては下記の記事でまとめています。
アルトコインの種類
アルトコインの種類は前述でも述べているように、毎日のように増えており現在は1000種類を優に超えているとされています。その中でも実際に価値をもっている仮想通貨はごく一握りで、中には何の価値や時価総額がほとんどない通貨も存在します。
ここでは実際に日本でも取り扱われている仮想通貨や時価総額が高かったり海外でも話題になっているアルトコインを紹介していきます。
イーサリアム(ETH)
名称 | Ethereum(イーサリアム) |
通貨単位 | Ether(ETH) |
リリース日 | 2015年7月 |
発行上限 | なし |
取引承認システム | PoW(PoSに移行予定) |
開発 | Ethereum Foundation |
詳細解説 |
イーサリアム(ETH)の概要
イーサリアムは発表当時は19歳だったヴィタリック・ブテリンによって提唱された、イーサリアムプロジェクトというブロックチェーンを使ったプロジェクトです。イーサリアムの通貨単位はイーサ(ETH)が使われています。仮想通貨の時価総額ではビットコインに次いで2位の暗号通貨です。
イーサリアムは「スマートコントラクト」と呼ばれる取引に、契約内容をブロックチェーンに取り込む技術を採用しています。このイーサリアムで使われているスマートコントラクトが数多くのICOでも使われています。
またイーサリアムのアルゴリズムは現在はビットコインと同じプルーフオブワーク(PoW)が採用されていますが、将来的にはプルーフオブステーク(PoS)に移行が決まっています。
イーサリアムクラシック(ETC)
名称 | Ethereum Classic(イーサリアム クラシック) |
通貨単位 | ETC |
リリース日 | 2016年7月 |
発行上限 | なし |
取引承認システム | PoW(PoSに移行予定) |
開発 | Ethereum Foundation |
詳細解説 | ETCの詳細は現在作成中 |
イーサリアムクラシック(ETC)の概要
イーサリアムクラシックは、イーサリアムから分裂した仮想通貨です。イーサリアムクラシックは、イーサリアムが2016年6月にTHE DAO事件でハッキングを受けた際にハードフォークして「イーサリアムクラシック」と「イーサリアム」に分裂しました。前のブロックチェーンの流れを受け継いだものが「イーサリアムクラシック」で、まったく新しいものとして作られたのが、現状の「イーサリアム」になります。
イーサリアムクラシックはイーサリアムから分裂した暗号通貨なので、特徴はイーサリアムとほぼ同じになりますが、開発のコアメンバーはヴィタリックをはじめほとんどがイーサリアムに従事しています。
リスク(LISK)
名称 | Lisk(リスク) |
通貨単位 | LSK(LISK) |
リリース日 | 2016年5月 |
発行上限 | なし |
取引承認システム | DPoS |
開発 | Lisk Foundation |
詳細解説 |
リスク(LISK)の概要
Liskはビットコインやライトコインようなデジタル通貨そのものではなく、イーサリアムのような「スマートコントラクト」を使ったプラットフォームの名称です。
LISKの通貨単位はLSKまたはそのままLISKと記載します。発行上限はなし。2016年5月24日にリリースされ、開発はマックスコーディック氏とオリバーベドウズ氏が「Lisk Foundation」(リスク財団)という会社を共同設立して研究・開発を行っています。LISKの大きな特徴として、ブロックチェーンのメインチェーンとは別にサイドチェーンを使用していること、プログラミング言語にJavascriptを使用していることが挙げられます。
ファクトム(FCT)
名称 | Factom(ファクトム) |
通貨単位 | FCT(ファクトイド) |
リリース日 | 2015年9月 |
発行上限 | なし |
取引承認システム | PoS |
開発 | Koinify(クラウドセール実施、閉鎖) |
詳細解説 |
ファクトム(FCT)の概要
ファクトムは、登記簿や貸付記録や証券に保険などありとあらゆる書類や記録をビットコインで使われてるブロックチェーン上に管理する目的で作られた分散型のデータ管理プラットフォームです。基本的にはビットコインのブロックチェーンに依存しています。
ファクトムのリリース日は2015年9月で、通貨コードはFCT。通貨自体はFactoid(ファクトイド)と呼ばれるものを取引しています。ファクトムハーモニーと呼ばれる米国の住宅ローンをターゲットにしたプロジェクトや、ディーロックバイスマートロックと呼ばれる医療履歴などをファクトムのブロックチェーンに記載するプロジェクトが注目を集めています。
モネロ(XMR)
名称 | Monero(モネロ) |
通貨単位 | XMR |
リリース日 | 2014年4月18日 |
発行上限 | 18,400,000XMR |
取引承認システム | PoW/Crypto Night |
開発 | Monero Project |
詳細解説 | XMRの詳細は現在作成中 |
モネロ(XMR)の概要
オーガー(REP)
名称 | Augur(オーガー) |
通貨単位 | REP |
リリース日 | 2016年10月 |
発行上限 | 11,000,000REP |
取引承認システム | – |
開発 | Jack Peterson |
詳細解説 | REPの詳細は現在作成中 |
オーガー(REP)の概要
リップル(XRP)
名称 | Ripple(リップル) |
通貨単位 | XRP |
リリース日 | 2012年 |
発行上限 | 1,000億XRP |
取引承認システム | – |
開発 | Ripple Labs.,Inc |
詳細解説 |
リップル(XRP)の概要
リップルは国際送金を主な目的とし、取引処理が超高速という特徴を持った仮想通貨です。国際送金では、ビットコインが約1時間、イーサリアムが2分以上かかるとされていますが、リップルでは約4秒で送金できる圧倒的な取引スピードを誇っています。また中央に管理者がいない他の仮想通貨とは違い、リップルははリップル社が中央集権となり、リップルを主権的に稼働させているのも大きな特徴です。
内外の為替を一元化しようと、三井住友銀行や三菱東京UFJ銀行、りそな銀行、ゆうちょ銀行その他にも61行の銀行賛同している「内外為替一元化コンソーシアム」が国内でも注目を集めています。
金融機関や銀行などが取引相手なので大企業からの支援と支持さらに高い時価総額も特徴です。暗号通貨時価総額ランキングでもビットコイン、イーサリアムに続く第3位に位置付けしています。※2017年10月現在
ジーキャッシュ(ZEC)
名称 | Zcash(ジーキャッシュ) |
通貨単位 | ZEC |
リリース日 | 2016年10月28日 |
発行上限 | 21,000,000ZEC |
取引承認システム | Pow |
開発 | Zcash Foundation/Zooko Wilcox |
詳細解説 |
ジーキャッシュ(ZEC)の概要
Zcash(ジーキャッシュ)とは匿名性に非常に優れた仮想通貨で、「送金元」「送金先」「送金量」「送金履歴」を全て匿名にするゼロ知識証明とう特殊な技術を採用しています。ジーキャッシュの通貨単位はZECで総発行量は2,100万ZEC、認証時間は2.5分、アルゴリズムはEquihashと呼ばれるメモリ量対策が取られたPowになります。
ジーキャッシュの基本となる性質はビットコインと似ていますが、ビットコインと違う点は、Zcash最大の特徴である「ゼロ知識証明」と呼ばれる匿名性です。匿名性の仮想通貨は他にも、モネロやダッシュがありますが、匿名性という点では最も優れた通貨になります。ジーキャッシュの匿名性の技術は世界最大手銀行のJPモルガンや暴露サイトのウィキリークスなどが採用したことでも注目を集めました。
ネム(XEM)
名称 | NEM(ネム) |
通貨単位 | XEM(ゼム) |
リリース日 | 2015年3月 |
発行上限 | 8,999,999,999XEM |
取引承認システム | PoI |
開発 | Utopianfuture |
詳細解説 |
ネム(XEM)の概要
ネムはNEW ECONOMY MOVEMENTの頭文字を取ってNEM(ネム)と呼びます。通貨単位はXEM(ゼム)と記載します。総発行量は8,999,999,999XEMでロックされており、マイニングではなくハーベスティングという特殊な新規発行形態をとっています。
ネムはビットコインで採用されているマイニングのように一部のマイナーが富を独占できないように、PoI「Proof-of-importance」というシステムが採用されており「富の再分配」とも呼ばれて注目を集めています。
ライトコイン(LTC)
名称 | Litecoin(ライトコイン) |
通貨単位 | LTC |
リリース日 | 2011年10月 |
発行上限 | 84,000,000LTC |
取引承認システム | PoW |
開発 | Charlie Lee(チャーリー・リー) |
詳細解説 |
ライトコイン(LTC)の概要
ライトコインは「ビットコインを金で例えるならライトコインは銀」というコンセプトの中、より実生活に使えるようにと開発された仮想通貨です。
ライトコインの大きな特徴は認証時間の速さで、ビットコインが10分かかる中、ライトコインはビットコインの1/4の2.5分で認証できるように作られています。またsegwitが実装済みでマイニングにかかるコストもビットコインと比べて大幅に少ないのでマイナーからも人気の暗号通貨です。
ライトコインは、ビットコインの弱点を補う形で作られた仮想通貨なので、より実用性に優れた通貨として世界中のデジタル決済方法の一つとして取り入れられています。
ダッシュ(DASH)
名称 | Dash(ダッシュ) |
通貨単位 | DASH |
リリース日 | 2011年10月 |
発行上限 | 18,900,000DASH |
取引承認システム | PoW(PoSe) |
開発 | Evan Duffield |
詳細解説 |
ダッシュ(DASH)の概要
DASHは匿名性の高さと取引スピードの速さを特徴とした仮想通貨(アルトコイン)です。通貨単位はそのままDASHと記載し、総発行枚数は1,890万DASHと決められいます。
認証にかかる時間は約1.4秒と非常に早く、マスターノードによる認証方式はProof of Service(PoSe)と呼ばれているものを採用しています。
匿名性を維持するために、プライベートセンドとコインミキシングを使って誰が誰に送ったかを分からなくする仕組みを取り入れています。
ビットコインキャッシュ(BCH)
名称 | Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ) |
通貨単位 | BCH/BCC |
リリース日 | 2017年8月1日 |
発行上限 | 21,000,000BCH |
取引承認システム | PoW |
開発 | – |
詳細解説 |
ビットコインキャッシュ(BCH)の概要
ビットコインキャッシュはビットコインからハードフォークで2017年8月1日に誕生した新しい通貨です。通貨単位はBCH/BCCで総発行枚数はビットコインと同じ2100万BCHです。ビットコインから派生した暗号通貨なので、基本的な作りはビットコインを同じになります。
ビットコインと大きく異なるところは、ブロックサイズが最大で8MBというところと、Segwitが未実装、セキュリティの向上が挙げられます。ビットコインキャッシュは中国マイニングプールが作ったビットコインのコピーコインともいわれていますが、性能はビットコインよりもはるかに上だという専門家もいます。
モナコイン(MONA)
名称 | monacoin(モナコイン/モナーコイン) |
通貨単位 | MONA |
リリース日 | 2014年1月1日 |
発行上限 | 105,120,000 MONA |
取引承認システム | PoW |
開発 | – |
詳細解説 |
モナコイン(MONA)の概要
モナコインは掲示板サイトの「2ちゃんねる」から生まれた日本発で日本初の仮想通貨です。モナコインのアイコンにもなっている猫のイラストは2ちゃんねるのAA(アスキーアート)のモチーフにもなっている「モナー」からきています。モナコインのブロック生成時間の間隔は約90秒と早く、SegWitが既にアクティベート済みなのも特徴的です。
モナコインは、2ちゃんねるという独自の文化から生まれた仮想通貨なだけに、特有のユーザーコミュニティーが既に形成されています。Twitter上では登録必要なしの「tipmona」を利用して、ツイートするだけで残高の確認やモナコインの送金なども無料で行うことができます。日本ではモナコインを実際に使用できるリアル店舗やネットショップも存在し、Monappyというモナーコインのポータルサイトではモナコインによる様々なサービスを受けることができます。
エイダ(ADA)
名称 | ADA(エイダコイン) |
通貨単位 | ADA |
リリース日 | 2017年10月 |
発行上限 | 320億ADA |
取引承認システム | PoS「ウロボロス」 |
開発 | Cardano Fundation(カルダノ財団) |
詳細解説 |
エイダコイン(ADA)の概要
ADA(エイダコイン)はオンラインカジノのプラットフォームのCARDANO(カルダノ)で使われる暗号通貨です。リリースは2017年10月にビットレックスに上場しました。ADAはカルダノというオンラインカジノで不正が行われないフェアで健全なゲームを提供するために誕生しました。カルダノはオンラインカジノ以外にも金融や様々な用途にも使われるように開発が進められています。
カルダノの開発は、イーサリアムの元CEOでもあるチャールズホスキンソン氏が行っていることで注目を集めています。ADAが日本で行ったプレセールではMLMという手法が使われており、公開が遅れに遅れたことからADAは99.9%詐欺ICOだと言われていましたが、突如ビットレックスに上場し価格を40倍以上も上げて話題を呼びました。
アリス(ALIS)
名称 | ALIS(アリス) |
通貨単位 | ALIS |
リリース日 | 2017年9月29日 |
発行上限 | 75,209,200 ALIS |
取引承認システム | – |
開発(公式) | alismedia |
プロダクト | ソーシャルメディアプラットフォーム |
詳細解説 |
アリス(ALIS)の概要
ALIS(アリス)はブロックチェーン技術を用いた日本初のソーシャルメディアプラットフォームを作るプロジェクトです。ソーシャルメディアプラットフォームとは平たく言うとTwitterやFacebookやInstagramみたいなSNSベースのメディアです。
ALISは記事を書いたり情報を発信する側と、その記事や情報をキャッチするユーザーをダイレクトに繋ぐ架け橋のような存在です。既存の検索エンジンや広告に頼らないメディアなので、無限の可能性を秘めているプロジェクトです。
運営スタッフが日本人が中心なので、プロジェクトの活動実績を日々報告しているのでとても好感がもてます。
バージ/ヴァージ(XVG)
名称 | Verge (バージ/ヴァージ) |
通貨単位 | XVG |
リリース日 | 2016年2月 |
発行上限 | 16,555,000,000 XVG ALIS |
取引承認システム | PoW |
開発(公式) | Verge公式サイト |
詳細解説 |
バージ(XVG)の概要
Verge(バージ)は、Zcash、Dash、Moneroと同じ属性の匿名性の仮想通貨です。送金スピードも速く数秒~数分で送金できるのも特徴です。
Vergeが優れているのは、「レイス・プロトコル」で情報の公開と非公開を切り替えられるのが最大のポイントです。またコミュニティが活発で日本では「Verge Japan」が発足し独自のマスコットでもあるバージリスクくんが人気を博しています。
トロン(TRX)
名称 | TRON(トロン) |
通貨単位 | TRX |
リリース日 | 2017年8月28日 |
発行上限 | 1,000億TRX |
取引承認システム | – |
創業者 | Justin Sun |
詳細解説 |
トロン(TRX)の概要
TRON(トロン)は、2017年8月に中国で誕生した新しい通貨です。採掘王のジハンウー氏も投資していることからICOはバイナンスで行われて開始30秒で完売する人気をみせました。
トロンはTRXを使って、誰でも簡単に動画やゲームなどのエンターテインメントをアップできるプラットフォームを目指しています。一時は時価総額ランキング上位に昇りましたが、ホワイトペーパーのコピー疑惑や通貨のコードがまだあまり書かれていないことから評価を下げる一面もありました。
金融庁にTRX上場に申請届が出されているので、国内取引所に上場されるのはないかと注目されてる通貨です。
ネオ/ニオ(NEO)
名称 | NEO(ネオ/ニオ) |
通貨単位 | NEO |
リリース日 | 2016年10月 |
発行上限 | 1億NEO |
取引承認システム | DBFT |
公式サイト | https://neo.org/ |
詳細 |
ネオ(NEO)の概要
NEO(ネオ)は2016年10月にAntshares(アントシェアーズ)「ANS」という通貨でしたが、2017年6月にNEOという現在の名前にリブランディングされました。
NEOはイーサリアムのスマートコントラクト機能を実装しています。NEOのプラットフォームをベースにした多くのICOが予定されていることから価格が上昇しています。NEOは中国版のイーサリアムと呼ばれていますが、高性能なNEOの機能から世界中から注目を集めている通貨の一つです。
デジバイト(DGB)
名称 | Digibyte(デジバイト) |
通貨単位 | DGB |
リリース日 | 2014年1月 |
発行上限 | 21,000,000,000DGB |
取引承認システム | PoW |
開発 | – |
詳細解説 |
デジバイト(DGB)の概要
デジバイトは高速な取引スピードと安全なコミュニケーションに重点を置いて作成された分散型の国際ブロック チェーンである「DigiByte Blockchain」上で動作するオープンソースの暗号通貨ソフトウェアです。通貨単位はDGBで総発行量は、210億DGBと多いのが特徴です。segwitが初めて実装された暗号通貨としても注目を集めました。取引スピードは約15秒でビットコインの40倍の速さを誇っています。
またデジバイトの大きな特徴として5つのアルゴリズム「SHA-256」「scrypt」「groestl」「skein」「qubit」にそれぞれ20%ずつ分散させることにより、セキュリティが強化され安全性が高いことも好材料となっています。