目次
- 1 仮想通貨の購入前に知っておくこと
- 2 仮想通貨を購入する前の注意点
- 2.1 全てが自己責任の世界
- 2.2 仮想通貨は定義的にはバブルの状態である
- 2.3 後発参入ほど不利で大損する可能性も高い
- 2.4 時間が削られる
- 2.5 未知なものに価値が付いている状態の通貨もある
- 2.6 詐欺コインもあると心得る
- 2.7 何かあっても仮想通貨取引所は補償しない
- 2.8 簡単に他人を信じない。(ネットの情報も)
- 2.9 仮想通貨の世界では情報はすぐに古くなる
- 2.10 仮想通貨は管理が大変、セキュリティ意識を高くする必要がある
- 2.11 しょっちゅう売買すると損する可能性もある
- 2.12 ビットコインは全ての仮想通貨の基軸である
- 2.13 過去のチャートはあてにならない
- 2.14 利益を得られる・儲けられる可能性がある
仮想通貨の購入前に知っておくこと
これから仮想通貨を購入したいと思われている方へ、私が「これは始める前に知っておいた方がいいと思う」点を挙げておきます。
ご参考頂ければ幸いです。
仮想通貨を購入する前の注意点
全てが自己責任の世界
まず、仮想通貨売買は投資・投機ですから、全て自己責任です。
その通貨を買うかどうか最終的な判断をするのは自分自身です。仮に損をしても誰かのせいにしないこと。
他人に「この通貨は値上がりしますか?」と聞く人がいますが、未来のことは誰にも分からないのですから、そういった質問をしてもあくまで最後は自己判断です。
仮想通貨取引所内のチャット、ツイッター、フェイスブック、その他のブログなどは基本的には自分に都合の良い情報である”ポジショントーク”で構成されています。
そういう情報にはなるべく惑わされないこと。みんな自分が儲けたいと思って基本的には都合の良いことしか言いません。
そういった情報に乗ってしまってばかりいると、自分の取引が右往左往してしまうので、損をしやすくなると思います。
仮想通貨は定義的にはバブルの状態である
仮想通貨は現在、定義に当てはめればバブルであると思ってください。
定義的にはバブルと言わざるを得ませんが、実は100%バブルとも言いにくい状況です。
なぜなら、例えばビットコインの場合は生みだすのに膨大な電力や設備投資が必要で、そのコストがビットコインの価格に反映されているからです。
ですので、果たして今まで言われている一般的なバブルに当てはまる現象なのか、または全く新しいモノが生み出されようとしているのか、これは誰にも分かりません。新しい分野なのですから。
バブルの場合は、後で大暴落をして大幅に価値を落とせば「バブルだったんだね」という結果論になります。ビットコインの場合は今まで激しい変動を繰り返していますが、何年もかけてずっと右肩上がりの状況を続けています。
この先どうなるかは誰にも分かりません。たまに「チューリップバブルみたい」と言う人もいますが、チューリップバブルとは性質が異なるので、これとは比較になりません。
私は1999年頃に起こった「ドットコムバブル(ITバブル)」と似た状態だと思って、同様に考えている人も少なくありません。
ですが、先ほども書いた通り、新しいモノが世に生み出されようとしていると個人的には考えています。
そうなると当然バブルのような状態が発生はしますが、ドットコムバブルが一旦はじけても、現在は弾けた前よりも市場が大きくなっています。
ブロックチェーン、仮想通貨の世界も、同じようなものになると考えています。
ですので、表面的に「バブル」とだけ思わないこと。いろんな角度から物事を見るようにれれば良いと思います。
後発参入ほど不利で大損する可能性も高い
ツイッターなどのSNSを見ると「投資額200万で1億いきました」というような情報を見かけることがありますが、これから参入してもそうなるとは限りません。
よく考えて頂きたいのは、投資額200万から億まで伸びたということは、今の相場はそれだけ既に伸びている状態ということです。新規参入は相場が既に伸びた地点からの出遅れスタートになるとも言えます。
今「億いきました」という人がさらに10倍くらいに伸びて「10億いきました」という状況になれば、あなたも億のリターンを得られる可能性はあります。
ですが、既にある程度相場が伸びたということは、そこから落ちる可能性もあることをお忘れなく。
早い時期から仮想通貨売買に参入していた人は、今から相場が落ちても最初に買った値段が安いので、原資を割るようなダメージは受けにくいです。ですが、これから新しく参入される場合は相場が落ちた時に大きなダメージを受ける可能性があります。
ここをどう考えるかですが、参入して買わないと何も始まりません。損するのが怖くて嫌な人は参入しない方が良いと思います。
仮想通貨の世界は相場の値動きの上下が極めて激しいです。
例えば今日の朝の時点で1通貨100円だったものが、夕方には30円になっているようなことは珍しくありません。逆に30円だったものが良いニュースで2時間ほどで120円になることもあります。株式取引のように取引時間にお休みはありません。24時間365日相場が動いています。さらに、ストップ高・ストップ安もありません。
時間が削られる
仮想通貨の世界は相場の値動きが極めて激しいので、初心者ほど相場チャートが四六時中気になります。
スマートフォンで簡単に値動きを見られる状態ですので、気付いたら数分おきに相場をチェックしている毎日になる可能性が高いです(私が最初そうでした)。
つまり、日常生活の時間が削られると思ってください。
仕事に対する集中力も散漫にになるかもしれません。家族や友人との会話の時間も減るかもしれません。
未知なものに価値が付いている状態の通貨もある
また、仮想通貨の技術が将来どう使われていくかはまだ未知な部分が沢山あります。
実際、「この技術、本当に実生活で使われていくの?」というような仮想通貨に大きな値段が付いている事もあります。
もっと言えば、「この通貨(トークン)には全く用途はありません」と公式側が発表しているのに、取引所内で売買されて価値が付いているものもあります。不思議なことですが、仮想通貨はそういう世界なんです。
もし仮想通貨を購入するのであれば、リスクを背負ってそういう不思議な市場に投資するということを覚えておくと良いでしょう。
詐欺コインもあると心得る
仮想通貨には詐欺コインが存在します。
例えば「国家プロジェクトの仮想通貨です」と称してプレセール価格で投資金を集めて、実際に仮想通貨を配布はするのですが、実態は何の役にも立たないものだった、ということがあります。
代理店と称した会社や、セミナーで勧誘するような仮想通貨はほぼ詐欺だと思ってください。
また、LINEグループ、フェイスブックグループなどに勧誘されて、その中で「まだこの情報はほどんど知られていないんですよ」という文言で紹介される仮想通貨も、詐欺である可能性はかなり高いです。
最近はマーケティングも巧妙化して、全く開発をしていないにもかかわらず、宣伝効果だけで1円未満の仮想通貨が20円になっているような銘柄もあります。
仮想通貨の市場には、こういったものも混じっていると心得てください。
何かあっても仮想通貨取引所は補償しない
仮想通貨はZaifなどの取引所から購入します。
取引所に仮想通貨や円を預けた状態にして、仮にハッキングされて盗難や倒産された場合、取引所側からの補償は基本的にありません。
規約にも「自己責任で」と書いていて、それに了承した人が取引するようになっています。
ですので、仮に資産がゼロになっても誰のせいでもありません。冒頭にも書きましたが”何があっても全て自己責任”になります。
(ハッキングによる仮想通貨盗難補償は現在、100万円まではコインチェックさんで行う予定との発表をしています(まだ未対応ですが)。bitFlyerさんは日本円のみが盗難された場合に最大500万円まで補償されます。)
簡単に他人を信じない。(ネットの情報も)
仮想通貨に関しては既にいろんな情報がネット上で出回っています。特に多いのが「将来こうなるんじゃないか」というポジティブトークやネガティブトークの情報ですが、未来のことは誰にも分かりませんので、簡単に他人の言う事を信じないこと。
仮想通貨はどんなに著名な人、投資経験が長い人でも予想を大きく外していることが多々ある世界です。
市場価格を決めるのは一般の人たちで、参加した場合は自分の行動も加わります。
最終的な判断をするのは自分自身で、気になる通貨に関しては情報収集もしていくべきでしょう。
仮想通貨の世界では情報はすぐに古くなる
仮想通貨の世界では、時間の進み方が異常と思えるほど速いです。
3カ月前には当たり前だった情報が、今では完全に古臭くなって通用しないことがしょっちゅう。ですので、その時のトレンド情報を追うのであれば、ブログやサイトの更新日付けに注意すること。
仮想通貨の世界では、できるだけ「今とこれから」の情報に目を向けた方が良いと思います。
ですが、今を理解するためには過去の事を知っていた方が有利であることも覚えておくと良いでしょう。
皆さん、池上彰さんはご存じですよね。池上彰さんは「今を知るために歴史を学ぶんです。歴史を知らなければ今は見えてこないんです。」と著書で書いています。
仮想通貨は管理が大変、セキュリティ意識を高くする必要がある
仮想通貨は取引所に置いておくとハッキングで盗まれる可能性がありますし、ウェブウォレットに保管しても同様です。
PCデスクトップのデスクトップクライアントに保管していてもウイルスなどでウォレット情報が流出したり、サイトを見ている途中でパスワード情報が漏れたり、いろんなリスクがあります。
実際に盗難被害に遭っている例は沢山あります。
自分の資産をしっかり守るためには、それなりのセキュリティ向上意識が必要になります。
しょっちゅう売買すると損する可能性もある
仮想通貨の相場の動きは先読みがしにくいので、しょっちゅう売買をすると損をする可能性もあります。
ちょっと上がったからといって売ると、その後一気に2倍まで伸びることもあります。逆に、ちょっと下がったところで買うと、さらにさらに下がることもあります。その2日後に2倍になるということもあります。
こんな状況が毎日続くので、皆さんがよく言葉にするのが「ホールド最強」「気絶法最強」というものです。
人気のある通貨は暴騰と暴落を繰り返しながら、最終的には以前よりも高値になっているの傾向の銘柄もあります。
また、今後はその通貨のプロジェクト運営体制の良し悪しが、高騰・下落に反映されることが大きくなっていくと考えています。
ビットコインは全ての仮想通貨の基軸である

特にビットコインの需要は高く、仮想通貨の全ての軸になっている存在です。つまり、”基軸通貨”です。
もっと具体的に書くと、全ての仮想通貨はビットコインで取引できる状態です。日本の仮想通貨取引所では日本円でもアルトコイン取引はできますが、ビットコインでも取引することができます。
海外取引所だと1つの取引所で100種類以上の仮想通貨を扱っていて、それらすべてがビットコインで売買する仕組みになっています。
こういう状況が背景としてあるので、ビットコインの需要が常に高く、日々高値になっていく状態を作り出していることを覚えておいてください。
過去のチャートはあてにならない
時代背景が目まぐるしく変化していますので、過去のチャートの値動きはほとんどあてになりません。
私の苦い経験をお話しします。
私が仮想通貨に参入した時リップルのXRPは0.7円、その前のチャートを見ると高くても0.9円で、その後また元の0.7円に戻るということの繰り返しでした。
それを参考にして3月末前に0.9円の時に売ったら、そこから一気に8円まで上昇、焦って6円の時に買い戻し、その後すぐ3円まで下がって様子見をしていたらまた暴騰の連続。一時50円まで値上がりしました。
結局11円と20円付近で大量に買い込んで、「0.9円の時に手ばなさなかったら・・・」と後悔しています。
利益を得られる・儲けられる可能性がある
ここまで読んでも仮想通貨を購入しようと思った人は、利益を得られる・儲けられる可能性があります。
つまり、リスクを背負う覚悟ができているからです。
リスクを背負わずしてリターンを得ることはできません。仮想通貨市場に参加している人は、損をするリスクを覚悟して入っています。
全員が儲かる市場ではありません。最後に残った人が損をする世界です。そこをよく考えましょう。
ちなみに、私は仮想通貨を購入して良かったと思っています。
お金に関する見方や世界が広がりましたし、今のところは資産も増えているからです。日々めまぐるしく変化する世界で、毎日刺激的で楽しくなりましたが、時間が削られている部分に関しては今後の課題です。
私は一気に大金を突っ込みましたが、時期を見誤れば今でも含み損を抱えていたと思います。単に運が良かったんです。
仮想通貨・ビットコインは1000円~5000円からでも購入する事が出来ます。少し持つだけでも楽しいものですよ。
これから始めようと思う方は、少額からスタートして、定期的に少しずつ買っていく方法(Zaif(ザイフ)のビットコイン積み立てなど)もリスクを抑えられるので良いと考えています。
仮想通貨はまだ夜明けのような時期(黎明期)です。機関投資家の参入もこれからで、盛り上がってくると思っています。
以上、ご参考頂ければ幸いです。